講座第10回 本焼きの窯出し

2011-10-02
 待望の窯出しです   (金子、篠原 講師)

 窯 出 し

 さあ、今までの苦労?が報われるのか。期待と不安のなか、まだほんのり温かい扉が開けられます。ジャーン!開きました。並んでいます。とても奇麗です!輝いています!みなさんホッとした表情で頬がゆるんでます。軍手をはめて取り出します。手渡しでテーブルに並べます。う~ん、どれもいい感じですよ!と魅入る間もなく「ハイ片付けま~す。味わうのは後で~」と金子先生。

kouza10-1.jpg

 掃除と後片付けが最優先

 焼き物を取り出したあとの窯はきれいに掃除します。掃除機のホースで壁のススを吸い取り、しっかりガス穴の中まできれいにします。柱や敷き皿はそろえて元の場所に。棚板は新聞紙を敷いた上に置きます。とくにはげたり釉が飛んでいるところがあれば、グランダーで削り、アルミナを塗って補修し、元の場所に戻すときは同じ向きに揃えて収納します。最後に掃除機のゴミを取り出します。ハイ、先生の指導で手際よく出来ました。
 ではでは、じっくり作品を見てみましょう……。とお見せしたいのですが、えっ? 個々の写真がない?そうなんです不手際でスミマセン(涙)。でも黒天釉は真っ黒に、織部は緑色に出ているので初回にしては成功といえるでしょう!というわけで、今回は皆さんの「今日の感想」をもって発表に代えさせていただくことに……。

kouza10-2.jpg

◎今日の感想/

●開けた瞬間、予想以上の作品が顔を出した。一人ひとりの感動を共有する新しい幕開けとなった。今後の活動の源泉となる、感謝、感謝!(M)
●心配していた釉も流れず、無事に完成してとても嬉しいです!これから使うのが楽しみです。(N)
●ドキドキワクワクのワンダーランドでした。以外にも結構まともに…、驚きです。
●こんな結果が得られるなら、あれだけ手間をかけても納得と悦に入って!モノ作りは楽しさですね。
●窯出し、思ったより良く出来たか?自分の初体験の感動でまたの意欲を求める。(N)
●期待と不安の窯出しでしたが、全作品が健やかに生まれて輝いていました。「みんな違って、それぞれいい」です。将来この作品たちが懐かしく思える日がくるでしょう。(K)
●十人十色とはこのことです。陶芸はおもしろいです!(W)

◎形を作るのは一人ひとりですが、素焼きや本焼きなどの温度管理は一日仕事であり、仲間の協力なくして作品は仕上がらないと思いました。チームワークが大切なんですね。(担当の久保田さん)
    (1/26(月)9:00~10:00/Photo kon)




★ランキング応援・ポチッとクリックよろしくお願いします。

スポンサーサイト
tag :

講座第9回 本 焼

2011-09-29
  ついに本焼きです!     (酸化/小さい窯 森、増田、金子、篠原 講師)


kouza9-1.jpg

  窯の中の温度を計る温度計がついているのでおよその温度は分かるが、釉薬が溶けた目安となるのがゼーゲルです。これは爪の形をしていて、設定温度になると(文字の彫ってある方向に)曲がって倒れるように作られていて、稲陶会の場合は1250℃。爪を支える土は「童仙傍=どうせんぼう」といい、耐火度の高い道具土で水で練って作る。右の写真は「童仙傍の量が多すぎますよ」と先生に注意され、直す前の状態。窯の外の穴からこれを確認して、来るべき消火の目安とします。およそ9時間焼成します。(大きい窯は11時間)

kouza9-2nissi.jpg

 点火後はガスの量、送風の量、煙突の煙などを1時間おきにチェックし日誌に記載します。少し温度が上がるの早くないかい?などとはおくびにも出さず、先生の動作、一言一句を聞き漏らさじと集中します。やがて上のゼーゲルが倒れ、約30分後に下のゼーゲルが倒れたのを確認し、流し(そのままの温度で放っておいて30分〜1時間ほど様子を見ること)に入ります。流したあとの温度は1180℃くらいになりました。ここで「消火」の指示が出ます。手順に従い消火作業をして1日ががりの本焼きは終了です。あとはこのまま窯が自然に冷えるのを数日待ちます。先生方、愛陶のみなさん、お疲れさまでした。明後日、窯を開けるのが楽しみですっちゃ。
  (1/24(土)8:30~18:00 Photo/kon)




★ランキング応援・ポチッとクリックよろしくお願いします。

tag :

講座第8回 窯づめ

2011-09-27
 窯づめをなめたらアカン!     (森、塚田 講師)

窯づめ前のチェック

 釉薬が高台の下までかかっているといけません。焼成時に釉薬が溶けて流れて高台が下の棚板にくっついて剥がれなくなります。そうなったら作品もオジャンだし、下手すると棚板まで傷めてしまう最悪の事態になってしまいます!そんな事故を防止するために撥水剤を塗り、作品を(童仙傍で作った)小さな敷き皿の上に置いて焼きます。塚田先生や森先生は撥水剤はちゃんと塗ってあるかチェックし、高台に掛かりそうな余分な釉薬はスポンジや濡れ雑巾でひとつひとつキレイに拭きとってくれます。撥水剤のない昔はワックスやロウを塗っていたそうです。

kouza8-1.jpg

窯づめのセオリーとコツ

 チェックが終わったら下の段から窯に入れて行きますが、まずは黒天目から。釉薬は草木灰や石やガラスの粉でできていますが、配合によって溶けやすい溶けにくいがあります。今回使用する4種類の釉薬のうち、黒天目は溶けやすいので、(窯内温度が比較的低い)一番下か奥に置きます。ちなみに大きい窯で上段に置くと溶けて流れ落ちてしまうことがあるそうです。陶器どうしがくっつかないように大きさ高さを揃え、かつ無駄な空間がないように並べていきます。先生方クラスになると作品全体の大きさや数量をざっと見ただけで、およその窯づめの段取りの見当がつくようです。ひとつひとつ慎重に、大きさを比べながら、ずらしたり入れ替えたりしながら並べていきます。大きい窯だと2時間、今回の小さい窯でも1時間はかかりました。先生方ありがとうございました。

kouza8-2.jpg

 柱は3本、棚板は3枚、ゼーゲルは2ヵ所に設置しました。「窯づめ」の完成で〜す!


◎今日の感想/
甘く見ていましたが、窯づめ作業はなんとたっぷり1時間かかりました。(汗)先生方お疲れさまでした。(K)

    (1/24(土)19:00~22:00/Photo/Shiho Kubota, kon)

   


★ランキング応援・ポチッとクリックよろしくお願いします。

tag :

講座第7回 下絵付けと釉がけ

2011-09-24
 釉がけの前はやることがいっぱい!   (望月、矢野口、金子 講師)
 

 紙ヤスリで地肌を整える

kouza7-1.jpg

 素焼きの地肌はけっこうザラザラ!土によっては砂っぽさがあるので、気になるところや高台に紙ヤスリをかけこれを滑らかにします。お化粧前のファウンデーション塗り=地ならしというところでしょうか。シミそばかすを隠したいとつい厚塗り、もとい磨きすぎてしまいがちですが、これはあまり好ましいことではないそうです。持つ手に力が入りすぎる素焼きなので欠けてしまうことがあるので要注意です。

 撥水剤を高台に塗る

kouza7-2.jpg

 撥水剤は高台など釉薬をつけたくない部分に塗ると、釉薬をはじく効果があります。花瓶など高台がないベタ置きの底は全面に塗ります。焼成中に釉が流れて棚板にくっついたら大変。余分な釉がついていたら濡れたスポンジや雑巾で必ず拭きとります。使用した筆は新聞紙で拭き取り洗剤で洗います。

kouza7-3.jpg

 絵や模様を描くか、どんな釉をかけるか

 下絵付けは準備が大切です。何を描くのか前もって下絵や写真見本を用意します。ライン引きや刷毛目で模様をつけるのも面白い。呉須やベンガラの濃さは?やってみないと分からない!が本音ですが、本などで気に入った作品を探しておき、イメージをまとめておくことが肝要です。釉薬の機微は陶磁器の本筋だし、絵が好きな人はカラー絵の具で自由に絵付けが楽しめます。絵付けをしたモノは透明釉をかけるのが普通です。

kouza7-4.jpg

 釉がけは浸しがけ、流しがけ、刷毛塗りなど作品にあわせて施します。大切なのはイメージ作りと段取りです。ぶっつけ本番で行き当たりに釉がけしていると気に入った作品は生まれないかも。ただし、陶芸は神様のなせる業(わざ)なので、たまに思わぬ良品が誕生することもありますが、これは偶然の産物なので、同じ物を二度作ることは期待薄かも。今回使える釉薬は、三号透明、並白、黒天目、織部の4種類。「酸化」で焼成するそうです。

kouza7-5.jpg

 コンさんは抹茶茶碗は黒天、平皿は織部の緑を左右から施し、湯のみはタテに呉須とベンガラで線を交互に引き透明釉をかけました。おちょこは黒天でマルを描きその上から並白をかけてみました。呉須はすり鉢でよく摺るほどなめらかになり、濃淡の発色もキレイに出るとか。今回は絵付けではなく模様なのでちょっと濃いめで棒引きです。いつか古伊万里風の絵付けに挑戦したいと思います。


kouza7-6.jpg

 ◎稲城の梨釉

 稲城は梨の産地なので、梨灰を使って梨釉薬を作っています。梨釉は高温で溶け、落ち着いた白いできあがりとなります。稲陶会では各グループが分担して黒天目や新土灰、3号透明、並白などの釉薬を作り共同で使っています。

◎今日の感想/
絵付け、釉薬ともに初めての経験。器を作るのにこれほどの行程があるとただただビックリしました。(H)
織部のおちょこで雪見障子の部屋、旨いお酒を気のおけない友人と飲み交わしたいものです。(M)
ドタバタと何が何だかわからないうちに終了。すべては次回のための失敗実験のような!(N)

                      (1/17(土)/Photo/Shiho Kubota, kon) 




★ランキング応援・ポチッとクリックよろしくお願いします。

tag :

講座第6回 窯出し

2011-09-22
素焼きの窯出し (森、望月 講師)

 昨日の素焼きの結果は? ちゃんと焼けているか期待と不安でドキドキします。扉を開けるとまだ熱いくらい。軍手をはめてひとつずつ窯から取り出しテーブルに並べます。少しヒビが入っていたり、割れもあったようですが初回としてはおおむね良好、「よく焼けました」と森先生。少しススがついて黒ずんでいる物がありますが、これは本焼きで燃え尽きるので「心配ありません」とのこと。


kouza6-1b.jpgkouza6-2b.jpg

kouza6-3b.jpg

 ずらり並んだ白やレンガ色の素焼きがまもなく色とりどりの陶器に生まれ変わります。何を描くか? 釉薬は? なにもかも未体験ゾーンなので、何をしてよいか、何を質問してよいのか分かりません。いい作品をいっぱい見て勉強しないと。さて次回は「やることがいっぱいあります」ぞ!

◎今日の感想/
割れてなくてホットしました。(O)
割れている!修復できるかどうか気になるところですが、いい経験になります。(N)
心配したが、無事でした。扉を開けるのって緊張しますね。(K)
素焼きの行程にはいり、いよいよ器が出来上がる半分まできたんだなと思いました。陶芸講座は初めてですが、設備が素晴らしく整っているのには驚きました。(H)

   (1/11(日) 9:00~10:00/Photo/Shiho Kubota, kon) 



★ランキング応援・ポチッとクリックよろしくお願いします。

tag :
<< topページへこのページの先頭へ >> 次のページへ >>