117 織部の渋抜き 前編

2013-06-29
 織部の酸化皮膜をとり除く 「トチシブ」 を作る。


織部の渋抜き液 「トチシブ」 はクヌギのドングリのヘタで作る。

2012_10_20ドングリ1.jpg

ドングリができる木はブナ、コナラ、マテバシイ、クヌギなのどの広葉樹。
ドングリのヘタは、クヌギ以外はどれも小さく集めにくい。
また落ちたドングリのヘタを見つけても、
雨の後だとヘタのエッセンスが流れ出てしまい、薬効が弱い。
新しいヘタを集めなくてはなりません。


2012_10_20ドングリ2.jpg

織部焼きは銅を使うため酸化焼成すると「酸化皮膜」と称する
うすい皮膜がかかることがある。 (No.116 織部のカレー皿参照)
織部釉の美しさを損ねるこの皮膜をとり除くのが「トチシブ」で、
織部釉を使う美濃(土岐、多治見)や瀬戸地方では昔から使われていた。


2012_10_20ドングリ3.jpg

愛陶会11月の本焼は年1回の酸化焼成。 ここで焼く織部釉に照準をあわせ、
ポリバケツ3杯ほど集めたクヌギのヘタで、
20リットルの「トチシブ」を作ります。


2012127ドングリ4.jpg

1週間ほどでフタを開けると、プ〜ンと檜に似たフィトンチッドの強めの香り。
「ヘタ」をとり除き、しばらく寝かせます。
殺菌力があり多分酸性なので、ビニールの手袋が必要です。


2012/12/8ドングリ5.JPG                               (photo kon 2012/10/8)
これでホントに織部釉の「くもり」が晴れるかどうか?
その前に、織部がうまく焼けるか? 皮膜が出るかどうか?
本焼を待ちます。






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